Visual Studio 2026 で MFC は使えます。ただし MFC は標準構成では入らないため、最初にコンポーネントを追加する必要があります。この記事では、インストーラでの MFC 追加、ダイアログアプリの新規作成、最初のビルドと実行までを順に確認します。
「Visual Studio 2026 になって MFC は廃止されたのか」という不安に対する答えは いいえ です。MFC は引き続きデスクトップ C++ 開発のオプションコンポーネントとして提供されています。
まず確認するもの:MFC が使える状態か
新規作成に進む前に、いまの Visual Studio 2026 が MFC を扱える状態かを確認します。次の表で自分の状況を見つけてください。
| 状況 | 最初に見る場所 |
|---|---|
| 新規作成で「MFC アプリ」テンプレートが出てこない | インストーラの個別のコンポーネントで MFC が未追加 |
ビルド時に MSB8041(MFC が必要です)が出る | 同上。MFC コンポーネントを追加する |
| テンプレートは出る・ビルドも通る | MFC は使える状態。手順2から進める |
検証環境:
Visual Studio 2026(ツールセット v14.50)
手順1:インストーラで MFC コンポーネントを追加する
MFC は「C++ によるデスクトップ開発」ワークロードを選んだだけでは入りません。Visual Studio 2017 以降のモジュール型インストールでは、MFC はオプション扱いだからです。
- スタートメニューから Visual Studio Installer を起動します。
- Visual Studio 2026 のパネルで [変更] をクリックします。
- 上部タブを [個別のコンポーネント] に切り替え、検索ボックスに 「MFC」 と入力します。
- 検索結果から 「最新の MSVC」 向けの MFC コンポーネントにチェックを入れ、[変更] でインストールします。
選ぶ MFC は、プロジェクトのツールセット(Visual Studio 2026 なら v14.50)に合わせます。インストーラの画面と各ボタンの位置は、次の記事に画像付きでまとめています。
→ 【VS2026】MSB8041:「MFCが必要です」エラーの修正とコンポーネント追加手順
手順2:MFC ダイアログアプリを新規作成する
MFC コンポーネントが入っていれば、新規作成のテンプレート一覧に 「MFC アプリ」 が現れます。
- [ファイル] > [新規作成] > [プロジェクト] を開きます。
- 検索ボックスに 「MFC」 と入力し、「MFC アプリ」 を選んで [次へ] をクリックします。
- プロジェクト名と場所を決めて [作成] をクリックすると、MFC アプリケーション ウィザードが開きます。

ウィザードでは アプリケーションの種類 を選びます。動作確認だけが目的なら、いちばんシンプルな 「ダイアログ ベース」 を選び、そのまま [完了] で問題ありません。シングル ドキュメントやマルチ ドキュメントは Doc/View 構造になり、初回確認には不要です。
手順3:最初のビルドと実行を確認する
ウィザードが生成した時点で、コードを1行も書かなくてもビルド・実行できる状態になっています。MFC が正しく入っているかは、ここで確認できます。
- 構成を Debug / x64 にします(まずは既定のままで構いません)。
- [ビルド] > [ソリューションのビルド] を実行し、出力ウィンドウに 「ビルド: 1 正常終了」 が出るか確認します。
- F5 で実行し、[OK] / [キャンセル] が並んだダイアログ が表示されれば成功です。

このダイアログが出れば、Visual Studio 2026 で MFC が使える状態だと確定できます。ここから自分のコントロールやハンドラーを足していきます。
最初のビルドでエラーが出たら
初回ビルドでつまずく原因は、ほとんどが環境側です。出たメッセージごとに、次の記事へ進んでください。
MSB8041(MFC が必要です)→ 【VS2026】MSB8041:「MFCが必要です」エラーの修正とコンポーネント追加手順LNK1104/LNK2019/LNK2001(リンクエラー)→ 【MFC】LNK1104 / LNK2019 / LNK2001 ビルドエラー解決フロー:最短の確認順- 実行時に
mfc140.dllなどが見つからない → 【MFC】mfc140.dll / mfc120.dll / mfc100.dll が見つからない:DLL名から正しい再配布パッケージを特定する手順
まとめ
- Visual Studio 2026 でも MFC は使える。廃止されていない。
- MFC は標準構成では入らない。最初に個別のコンポーネントで追加する。
- テンプレート一覧に「MFC アプリ」が出れば、追加は成功している。
- ウィザード生成のダイアログアプリがビルド・実行できれば、環境は整っている。
